近年注目を浴びる「湯治(とうじ)」を体験する

湯治とは、旅館に1~4週間ほどの長期滞在をし、病気やケガなどの温泉療養を行うことです。
日本では古くから療養目的として温泉が利用されてきました。
湯治は、温泉の効能とその地を囲む自然豊かな環境によるリフレッシュ効果によって、人間本来の自然治癒力を高めることが本質と言われています。
近年は短期滞在型のプチ湯治も注目されています。それぞれお好みのスタイルで滞在をお楽しみください。

  • 湯治滞在中の入浴サイクル

    入浴の基本サイクルは1週間単位で、「一廻り」と呼びます。
    それを三廻り(3週間)繰り返すことで、正常な体調に戻す効果があると言われています。
    初日から3日目までは1日2~3回の温泉に浸かり、湯あたりをおこしやすい4日目で1日1回の入浴に控えるか、入浴自体を休みます。
    そして5日目から7日目は、また1日2~3回のペースに戻すというのが一般的です。これを「三日七廻り」と呼びます。

  • 湯治の入浴作法

    【1】身体を慣らす
    身体を温泉に慣らすために、まず始めに足・腰・肩・胸の順番にかけ湯します。その後、身体への負荷が少ない半身浴で温泉に浸かります。

    【2】ひとやすみしながら入浴を繰り返す
    数分~長くても10分位温泉に浸かったら、1度上がり外気浴などでひと休み。その後またしばらく入浴します。

    【3】水分補給して30分以上休憩
    温泉から上がったら、水分補給をしましょう。入浴をすると全身に血がめぐりやすくなるため、血圧に変動があります。30分以上は休憩します。

    温泉から上がったらシャワーを浴びず、身体に付着した温泉の成分をそのまま肌に残しておきましょう。湯上り後、温泉の効能の持続が期待できます。
    【1】~【3】を1日に2~3回繰り返し、それを「三日七廻り」続けます。

短期滞在型プチ湯治の過ごし方

忙しい現代人に合わせ、2~3泊の短期滞在『プチ湯治』が近年注目されています。
じっくりお湯に浸かって日頃の疲れを癒し、生活習慣病の改善やストレス解消、疲労回復を目指しましょう♪

1日目

  • 15:00 旅館にチェックイン。荷物を置いてまずは白猿の湯でひと風呂!お風呂上がりは1階の売店「湯久里倶楽部」でソフトクリームを。
    16:00 俵山温泉街をぶらりお散歩。福田泉月堂には、俵山名物の福猿もなかも!
    17:00 旅館に戻って畳のお部屋でホッとひと息。
    18:00 地元食材をたっぷり使った女将お手製の料理を召し上がれ。健康志向な方にもご満足いただけるお食事です。
    20:00 夕食後にひと休みしたら、もうひと風呂!夜空を眺めながら、白猿の湯の露天風呂でのんびり・ゆったり。

2日目

  • 7:00 早起きして町の湯へ!朝の入浴で目覚めもバッチリ!
    8:00 地元食材を使用した健康和朝食。ご希望の方は無料で雑穀米をご用意いたします。
    10:00 共有スペースでコーヒーを飲みながらひと息。天気が良ければ朝の街並みをぶらりお散歩。   
    11:30 そば居酒屋「たべ山」でお昼ごはん。俵山の清らかな水を使用したそばをお楽しみください。
    14:00 再び町の湯へ!源泉かけ流しの湯を満喫♪カラダの中からキレイに!入浴前には飲泉所で温泉を飲んでみては?
    18:00 女将お手製の日替わり料理に舌鼓。
    20:00 今日1日の疲れを癒しに町の湯へ。休憩をはさみながらゆっくり入浴するのがポイント!

3日目

  • 6:00 せっかく当館に泊まっていただいたのなら!徒歩約1分。町の湯の一番風呂をお愉しみください。
    10:00 チェックアウト後は当館に荷物を預けて、再度源泉掛け流しの湯を堪能!おすすめは飲泉→入浴→飲泉のスタイル。